ソーラーパネルのクラックが発見できるEL画像診断
太陽光発電におけるEL(エレクトロルミネセンス)検査とは、太陽電池に電界を印加することにより、半導体内に入った電子と正孔が再結合して発光したものを撮影して、その画像を分析することである。
電気が流れている部分は発光し、流れていない部分は暗いままなので、セルのクラックやインターコネクタの断線・接続不良等が一目瞭然で判断できる。
研究機関のラボやメーカーの工場などのインラインでしか実施できなかったEL画像撮影だが、近年は現場で計測できる機器が複数存在し、EL検査機を所有するEPCやO&M業者も存在している。

実際の保守の場面においてのELの活用法について、様々な不具合を証明するのに適しているが、IVカーブ計測器、サーモグラフィカメラや配線路探査器などで特定することも可能な不具合も多く、現実的には必須とまでは言い難い。
但し、不具合の証明には有効であり、メーカーとの交換交渉においてEL画像によって不具合が明確化できる場合は必ず存在する。
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